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折れたクレパスの行方

こんにちは、松村です。5月29日に青空おやつを開催しました。今回はお二人ボランティアに参加いただき17回目の開催となりました。

今回のお題「悪そうなうさぎ」はみんなよろこんでくれたようでした。

初めての試みとして、おやつアンケートをとってみました。この日は暑かったこともあったのか、ちょっといいジュースが人気でした。

ある子が色を塗ってる時にクレパスが折れてしまいました。少しばつの悪そうな顔をしていたので「巻紙をむいて横にして使ってもいいみたい」と告げると、気持ちよさそうに色を塗っていました。サクラクレパスの公式Twitterでそのような投稿を見ていたのが役立ちました。

二人でやってきて、一人だけ参加してまた二人でどこかに行く子もいます。こういうのが多様性というのではと思ったのですが、別にあの子たちは「多様性が」なんて微塵も思ってないですよね。多様性は誰でも元々持っていて、失くしてしまった時に気がつくものなのかもしれません。

6月は18日(雨天時19日)に開催予定です。

レジ横の募金箱のように

こんにちは、松村です。4月30日に青空おやつを開催しました。

今回で、16回目の開催となりました。回を重ねる度にやりたい事が出てきます。今は青空おやつをたくさんの人に知ってもらいたいと思います。なぜなら青空おやつを手伝ってくれる人がふえてほしいからです。

コンビニのレジ横に置いてある募金箱に募金するくらい気軽に参加してもらいたいです。そこで、青空おやつのLineページを作りました。開催日や募集内容をLineでメッセージしますので、友だち登録よろしくお願いします。

青空おやつでは何を描いてもらうか、毎回お題を決めています。お題は毎回鈴木に決めてもらっていたのですが、鈴木は食べ物をお題にする事が多く、参加した子どもが「なんか食べ物多いね」と呟いたのをきっかけに、色々と考えるようになりました。

子どもと話していたら「お母さんはぼくに全然興味がない」と言いました。「そ、それはいけない」と話を聞いてみると、魅力的なお母さんらしいという事がわかり、ほっとしました。

5、6歳くらいの子が参加したそうにずっと見ていたので「やる?」と声をかけると、お父さんがやってきたので趣旨を説明しました。お父さんが「やりたいの?」と聞くとその子は首を横に振りました。あの時、なんと声をかければよかったのだろう。

青空おやつを開催していると「あの時、なんと声をかければよかったのだろう?」という場面に出くわします。そんな時、色々な人がいて、何か言ったり言わなかったりするような感じがよいのかなと思っています。

青空おやつをたくさんの人に知ってもらって、参加してくれる方が増えてほしいなと思います。どうぞ青空おやつのLineページ友だち登録よろしくお願いいたします。小さなやさしさが集まり、大きな力となる、超元気玉のように。世界に必要なのはそんなことなのではないでしょうか。

5月は21日が雨でしたので、29日に開催予定です。

やさしさをできるだけ


こんにちは、松村です。おかげさまで青空おやつはAmazonほしいものリストからのご支援により、今年度分活動できる目処がつきました。

開催当初は、Storesを使ったご支援を理解ある数名からと、私たちが不定期で開催する「風を売る商店」での募金で開催しておりました。予算としては毎回ギリギリな感じで開催していたのですが、厚木市市民活動推進補助金から、補助金を出していただけることになり、少し余裕を持って開催できるようになりました。

厚木市市民活動推進補助金は3年という期限があり、補助金に頼らないで活動を続けたいと思っていたので、他にもおやつのご協力方法を模索していました。そこで鈴木がAmazonほしいものリストから支援してもらえることを知り、登録すると、思った以上の支援が届くようになりました。

おやつのご協力がうまくいきだしたので、次は「もっと気軽にボランティアに参加してもらうにはどうしたらよいだろうか?」ということを考えています。

今後は、余裕のあるときに気軽に参加できるような仕組みを作りたいと思っています。当初はホームページを見てメールで連絡してもらうやり方でしたが、現在はLineに友だち登録してもらい、そこで参加のやりとりをできるようにし、オンライン広場的なものも作りました。

ロシアによるウクライナ侵攻の報道を見て、テクノロジーが進歩して豊かになっても、どうやら戦争は無くならないぞと思いました。そのようなどうしようもない事に立ち向かう時、大切なのは、私たち一人一人ができるだけやさしさを持つことではないでしょうか。

青空おやつは「やさしさをふやすしくみ」を目指して活動しています。コロナ禍でも開催でき、官民連携すれば広がりのある活動に発展すると思っています。公園という既存施設を利用し、特別な知識や技能がなくてもやさしさがあれば始められます。

今、学校でも家庭でもない子どもの第三の居場所が注目を集めています。行き場がないと感じる人は、子どもだけでなく大人にも増えているのではないでしょうか。僕は「やさしさ」という関係性をつくれれば、場所は選ばないと思っています。やさしい関係ができれば場所はどこでもという方が、結果として多くの人に第三の居場所を提供することができるからです。

名前を考えた時には思っていませんでしたが、青空おやつの青空は「どこでも」という意味なのだと思います。そしてやさしい関係をおやつによってつくろうと思います。

興味のある方はご参加下さい。

やさしさをふやすしくみ

11月3日、こんにちは、松村です。荻野運動公園オータムフェスタに青空おやつとして参加しました。

オータムフェスタには以前「もしもみどりが展」として参加したことがあり、青空おやつの前身となるワークショップを開催していました。

荻野運動公園の所長さんは、青空おやつを始めた時から見学に来てくれていて、私たちの活動を評価してくれていたので、今回、イベントでおやつを提供していただくことになりました。緊急事態宣言後、人も多かろうという事で、普段よりもかなり多めのおやつを用意していただきました。

当日、蓋を開けてみると、どのイベントも開始前から列ができてしまうほど盛況でした。私たちも息つく暇もなく、あっという間に用意していたおやつがなくなってしまいました。

今回、ボランティアの高校生が手伝ってくれて、かなり助かりました。彼は前回の青空おやつに話を聞きに来てくれ、仕組みを気に入ってくれ、手伝ってくれることになりました。どうやって青空おやつのことを知ったか尋ねると、厚木市のボランティア団体一覧を見て来てくれたとのことです。調べて行動する力がすごいなと思いました。

オータムフェスタでは「むにゅーん」をかいてもらいました。むにゅーんは話題沸騰の厚木市非公式キャラクターあつおのポーズです。ここでかいてもらったむにゅーんは来年5月にあつぎロードギャラリーで展示します。おやつはむにゅーんクッキーで、自分たちがかいたものがクッキーになっていたのでとても喜んでもらえました。

思いのほか早くおやつがなくなってしまって、並んでいた方にお断りしなければなかったのですが、皆さま快く受け入れてくれました。今後おやつがふやせるかどうかは、私たちの力だけではどうしようもなく、社会がどれだけやさしくなっているかだと思います。よろしければおやつのご協力お願いいたします

回を増すごとに青空おやつは「やさしさをふやすしくみ」として機能していけると感じます。公園で誰でも気軽に始められ、それがやさしさを循環させていく。そんな未来を思い描いて続けていこうと思います。

おやつのご協力はこちら

青空おやつについて

ソフトウェア

こんにちは、松村です。青空おやつをやっているうちに、公園をハードウェアとした時、ソフトウェアでもっと豊かにできるのではないかと思うようになりました。

公園をスマートフォンだとすると、青空おやつはアプリになります。スマートフォンには青空おやつだけでなく、たくさんのアプリがあった方が楽しくなるはずです。

このように記録を公開することによって、「簡単にできるものだな」と、新しいアプリを作る人が増えるとよいなと思っています。

公園にソフトウェアを走らせることができる一例に、青空おやつがなることによって、手軽に市民がまちづくりに参加できるモデルができないかと思っています。

また、青空おやつを通じてロゴなどの役割、使い方も、知ってもらえたらと思っています。

おやつのたね募集中

青空おやつについて

世界はゆっくり変わってゆく

私が小学生の頃、給食で好き嫌いは認められていませんでした。なので苦手なものが出た時、給食の時間が終わっても残って食べさせられました。クラスのみんなが休み時間で遊んでいる間も食べ続けなければいけませんでした。

苦手なものを無理やり食べなければいけないので、僕は吐いてしまいました。そしてその吐いたものを自分で片付けさせられました。泣きながら雑巾で拭いたのを今でもおぼえています。

今では「虐待だ」と言ってくれる人もいそうな話です。でもあの頃、僕は好き嫌いをする自分が悪いのだと思っていました。

時が経ち、今は無理に給食を食べさせられることはないことを聞いて「ああ、よかった、あれはやっぱりおかしかったんだ」とわかりました。

大人だからといって、みんながそうだからといって、それが正しいとはかぎりません。でも大人が力を使って要求すれば、子どもは従うしかないのです。

誰かの言うことや、何かがおかしいと思ったら、「そんなのはおかしい」という気持ちを大切にしてほしい。たとえ自分の周りに賛同してくれる人が一人もいなくても、あなたがあなたを信じてあげることをやめないでほしい。

もし普通やあたり前という衣をまとって向かって来る人がいても、気にすることなんてない。そういう人たちは、普通がなければ何もできない、弱い人たちなのだから。

あなたがのみ込まれないことで、救われる人がどこかにいるのを忘れないでほしい。

ワークショップ:こころの

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好きなことをする

デザインを仕事にしていると「いつも好きなことをやっていていいですね」と言ってもらうことがあります。また、「自由でいいよね」とは昔から言われてきました。

自分では好きなことを自由にやっているつもりはありません。

「好きなことをやっていていいですね」、「自由でいいよね」と言うのは「私は好きなことができていない」、「私には自由がない」という無意識のメッセージなのだと思っています。

自由や好きという曖昧なものを目標にして探すより、自分の中にある良いところを発見してのばしていこう。

こころのせかい めいし」はそういうワークショップです。発見されてない良さがまだたくさんあると思います。

ワークショップ:こころの

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忘れてしまう

お金を配ってフォロワーを増やすようなやり方は嫌いだと思った。

でも今から10年ほど前、「プレゼントに応募するにはアカウントをフォローしてね」というキャンペーンをやっていた自分をふと思い出した。

人は都合のいいように過去を闇に葬り去ることができる。

いくら葬り去っても、誰かをごまかせても、自分だけはごまかすことはできない。

だから苦しいのだと思う。
だから泣きたくなるのだ。

でも思いっきり泣いた後、疲れて寝てしまえば、

結局、忘れてしまうのだ。

でもまた思い出すだろう、

そして、その数だけ、やさしくなれるのかもしれない。

ワークショップ:こころの

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うまいへた


こんにちは、松村です。今年最後の青空おやつを開催しました。

先月も来てくれた子が、友だちを連れて来てくれました。友だちは「絵は得意じゃないし」と乗り気でなかったのですが、「ウチもそう思ってたけど、そーゆーの関係ないんだって」と連れてきた子が言ったので参加してくれました。

先月、この子は「絵が上手くないから」と参加を迷っていたので、「絵にうまい下手なんてないんだよ」と伝えました。それをおぼえていてくれて、今回は友だちにも伝えてくれたのです。

うまい下手や、白黒では割りきれない、そんな気持ちをこれからも大切に。青空おやつをやっていてよかったと思いました。

おやつはシガールをまほうのステッキに見立てました。「もしも魔法のステッキがあったら何する?」をお題に描いてもらいました。

先月、手伝いに来てくれた中学生が友だちを連れてまた手伝ってくれました。空き時間に配信のことなど教えてもらいました。これもまた、やっていてよかったなと思うことです。

途中、近くで暇そうにたむろしている、やんちゃそうな高校生くらいの子たちが、何をしているのか尋ねてきました。青空おやつの仕組みを説明すると、「絵が売れるんすか?」と、3回聞かれました。少し信じられないという顔をしていましたが、心の奥では信じてくれたように感じました。

おやつのたねにご協力いただける方、募集しています。

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青空おやつについて

なんだかわからないもの

こんにちは、松村です。10月24日に青空おやつを開催しました。その際のレポートは鈴木がこちらでしています。今回、僕が感じたことです。

僕は子どもたちが描いているものが、何かわからないものだった時に「これはなーに?」と聞かないようにしています。言葉にならないものを描いていた時に、それを言葉で説明させることは野暮な気がするからです。

以前、こんな話を聞いたことがあります。保育園で子どもたちが描いた親の絵が、壁に張り出されたことがあったそうです。その中に、目が三つある人の絵がありました。その絵を描いた子の親御さんは「うちの子だけちゃんと描けていない」と心配になったそうです。

しかし僕からすれば「その子だけに見えているものがある」という羨ましさがあります。

「なんだかわからないもの」をそのままにしておくことで、想像のタネが育つことがあります。そして私たちは、想像の自由さを子どもたちから学んでいます。「なんだかわからないもの」が受け入れられるかどうかは、社会が寛容かどうかに関係していると思います。そして僕は青空おやつで、やさしい社会を目指しています。

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青空おやつについて

➡ 開催日に受付をしてくださるかたを募集しています。ご興味ある方はご連絡ください。info@tirami-su.com 046-281-7352