「仕事は見て学べ」と教わりましたが、やりすぎると「真似したー」と言われるようになるんですね。「お前のものはオレのもの。オレのものはオレのもの」が通用するのはジャイアンだけなのかもしれません。
さて、今日、amazonの荷物を宅急便のお兄さん(ちょっと若め)が届けてくれたました。
玄関の中に荷物を置いてくれた時「デザインの会社なんですか?カッコイイですね」と、言っていただきました。
いやーーん、ありがとうございます〜♪ぶちゅ。と、思いましたが、「デザイン事務所です」という看板をつけているわけでも、制作実績を玄関に掲げているわけでもないのです。
きっと、なんとなく雰囲気からイメージして、褒めてくれたんだろうと思います。
お兄さんのおかげで、イメージが伝わるって大事なことだな〜と改めて思えました。
そもそも、デザインというのはそういうものなのかもしれませんが。
何も書いてないけど空気感みたいなものが人には伝わります。
なんだか今、痴話喧嘩してた?というのが伝わったり、ツラいツラいと言いながら創ったものは、ツラい「何か」が見ている人に伝わったり、「あの人、なんかいいことあったっぽい」と、いうことも伝わるものです。
お客さんを増やそうと思ったとき、お客さんを増やすことだけを考えると、いつの間にかコンセプトが置き去りになってしまっていることがあります。
「女性向けだから、とりあえずピンクに変えよう」
「こういうSEO対策をするといいらしい」
「こんな感じで名刺のレイアウトをするといいらしい」
と、稼げそうなテクニックに目が行きがちになってしまうからかもしれません。
ドレスを着たら誰もがプリンセスになれるわけじゃありません。本物のプリンセスはドレスを脱いで、Tシャツ着てたってプリンセスです。
大事にしているコンセプトが伝わるってどういうことだと思いますか?
わたしは、このお店に行ったら、こんな気分になって、こんな美味しい体験ができて、こんな時間が過ごせるんだ〜ってことがイメージしてもらえることだと思います。
お店だったら、ロゴ、お店のインテリア、接客も含めた空気感。
それを連想させるホームページや、パンフレット、ショップカードの「デザイン」
そういう空気感を妄想をしてもらえるいろんなことが、最終的にはお客さまのハートをこちょこちょしてアクションを起こしてもらえるのだと思います。
テクニックも、もちろん必要ですが、お客さまを見て改善できることもたくさんあります。
「最近、こういう感じのお客さまが多いな」と思ったら、そういう人にヒットする何かが伝わっているということです。
そこに合わせていくのか、それともそれが意図するお客さまでなかった場合には、何を変えたらいいのか?ということを考える必要があるのかもしれませんね。
ティラミスは、書いてないけど感じてほしいことがあります。お客さまや周りの反応を見ていると書いてないけど伝わっていっているようなのでヨシヨシと思っています。
おかげさまでこんな仕事のご依頼を受けたり、12月ぐらいには企画展をやろうかなと思っています。その時にはまた、お知らせします。
日々のお仕事も大事にしつつ、これからのお仕事をコツコツと育てていくのは、楽しいです。