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青空おやつ#27 やさしさをふやすしくみ

11月3日、荻野運動公園オータムフェスタに青空おやつとして参加しました。

オータムフェスタには以前「もしもみどりが展」として参加したことがあり、青空おやつの前身となるワークショップを開催していました。

荻野運動公園の所長さんは、青空おやつを始めた時から見学に来てくれていて、私たちの活動を評価してくれていたので、今回、イベントでおやつを提供していただくことになりました。緊急事態宣言後、人も多かろうという事で、普段よりもかなり多めのおやつを用意していただきました。

当日、蓋を開けてみると、どのイベントも開始前から列ができてしまうほど盛況でした。私たちも息つく暇もなく、あっという間に用意していたおやつがなくなってしまいました。

今回、ボランティアの高校生が手伝ってくれて、かなり助かりました。彼は前回の青空おやつに話を聞きに来てくれ、仕組みを気に入ってくれ、手伝ってくれることになりました。どうやって青空おやつのことを知ったか尋ねると、厚木市のボランティア団体一覧を見て来てくれたとのことです。調べて行動する力がすごいなと思いました。

オータムフェスタでは「むにゅーん」をかいてもらいました。むにゅーんは話題沸騰の厚木市非公式キャラクターあつおのポーズです。ここでかいてもらったむにゅーんは来年5月にあつぎロードギャラリーで展示します。おやつはむにゅーんクッキーで、自分たちがかいたものがクッキーになっていたのでとても喜んでもらえました。

思いのほか早くおやつがなくなってしまって、並んでいた方にお断りしなければなかったのですが、皆さま快く受け入れてくれました。今後おやつがふやせるかどうかは、私たちの力だけではどうしようもなく、社会がどれだけやさしくなっているかだと思います。よろしければおやつのご協力お願いいたします

回を増すごとに青空おやつは「やさしさをふやすしくみ」として機能していけると感じます。公園で誰でも気軽に始められ、それがやさしさを循環させていく。そんな未来を思い描いて続けていこうと思います。

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青空おやつ#20 ソフトウェア

青空おやつをやっているうちに、公園をハードウェアとした時、ソフトウェアでもっと豊かにできるのではないかと思うようになりました。

公園をスマートフォンだとすると、青空おやつはアプリになります。スマートフォンには青空おやつだけでなく、たくさんのアプリがあった方が楽しくなるはずです。

このように記録を公開することによって、「簡単にできるものだな」と、新しいアプリを作る人が増えるとよいなと思っています。

公園にソフトウェアを走らせることができる一例に、青空おやつがなることによって、手軽に市民がまちづくりに参加できるモデルのようなものができないかと思っています。

同時に、グラフィックデザインの役割も、多くの人に理解していただけるとよいと思っています。青空おやつを通じてロゴなどの役割、使い方をお伝えしていければと思っています。

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世界はゆっくり変わってゆく

僕が小学生の頃、給食で好き嫌いは認められていませんでした。なので苦手なものが出た時、給食の時間が終わっても残って食べさせられました。クラスのみんなが休み時間で遊んでいる間も食べ続けなければいけませんでした。

苦手なものを無理やり食べなければいけないので、僕は吐いてしまいました。そしてその吐いたものを自分で片付けさせられました。泣きながら雑巾で拭いたのを今でもおぼえています。

今では「虐待だ」と言ってくれる人もいそうな話です。でもあの頃、僕は好き嫌いをする自分が悪いのだと思っていました。

時が経ち、今は無理に給食を食べさせられることはないことを聞いて「ああ、よかった、あれはやっぱりおかしかったんだ」とわかりました。

大人だからといって、みんながそうだからといって、それが正しいとはかぎりません。でも大人が力を使って要求すれば、子どもは従うしかないのです。

誰かの言うことや、何かがおかしいと思ったら、「そんなのはおかしい」という気持ちを大切にしてほしい。たとえ自分の周りに賛同してくれる人が一人もいなくても、あなたがあなたを信じてあげることをやめないでほしい。

もし普通やあたり前という衣をまとって向かって来る人がいても、気にすることなんてない。そういう人たちは、普通がなければ何もできない、弱い人たちなのだから。

あなたがのみ込まれないことで、救われる人がどこかにいるのを忘れないでほしい。

ワークショップ:こころの

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好きなことをする

ティラミスも6年やっていると「いつも好きなことをやっていていいですね」と言ってもらえるようになりました。また、「自由でいいよね」とは昔から言われてきました。

自分では好きなことを自由にやっているつもりはありません。

「好きなことをやっていていいですね」、「自由でいいよね」と言うのは「私は好きなことができていない」、「私には自由がない」という無意識のメッセージなのだと思っています。

自由や好きという曖昧なものを目標にして探すより、自分の中にある良いところを発見してのばしていこう。

こころのせかい めいし」はそういうワークショップです。

ワークショップ:こころの

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忘れてしまう

お金を配ってフォロワーを増やすようなやり方は嫌いだと思った。

でも今から10年ほど前、「プレゼントに応募するにはアカウントをフォローしてね」というキャンペーンをやっていた自分をふと思い出した。

人は都合のいいように過去を闇に葬り去ることができる。

いくら葬り去っても、誰かをごまかせても、自分だけはごまかすことはできない。

だから苦しいのだと思う。
だから泣きたくなるのだ。

でも思いっきり泣いた後、疲れて寝てしまえば、

結局、忘れてしまうのだ。

でもまた思い出すだろう、

そして、その数だけ、やさしくなれるのかもしれない。

ワークショップ:こころの

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青空おやつ#16 うまいへたなんてない


今年最後の青空おやつを開催しました。

先月も来てくれた子が、友だちを連れて来てくれました。友だちは「絵は得意じゃないし」と乗り気でなかったのですが、「ウチもそう思ってたけど、そーゆーの関係ないんだって」と連れてきた子が言ったので参加してくれました。

先月、この子は「絵が上手くないから」と参加を迷っていたので、「ほんとうは絵にうまい下手なんてないんだよ」と伝えました。それをおぼえていてくれて、今回は友だちにも伝えてくれたのです。

うまい下手や、白黒では割りきれない、そんな気持ちをこれからも大切に。青空おやつをやっていてよかったと思いました。

おやつはシガールをまほうのステッキに見立てました。「もしも魔法のステッキがあったら何する?」をお題に描いてもらいました。

先月、手伝いに来てくれた中学生が友だちを連れてまた手伝ってくれました。空き時間に配信のことなど教えてもらいました。これもまた、やっていてよかったなと思うことです。

途中、近くで暇そうにたむろしている、やんちゃそうな高校生くらいの子たちが、何をしているのか尋ねてきました。青空おやつの仕組みを説明すると、「絵が売れるんすか?」と、3回聞かれました。少し信じられないという顔をしていましたが、心の奥では信じてくれたように感じました。

おやつのたねにご協力いただける方、募集しています。

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青空おやつ#12 なんだかわからないもの

こんにちは、松村です。10月24日に青空おやつを開催しました。その際のレポートは鈴木がこちらでしています。今回、僕が感じたことです。

僕は子どもたちが描いているものが、何かわからないものだった時に「これはなーに?」と聞かないようにしています。言葉にならないものを描いていた時に、それを言葉で説明させることは野暮な気がするからです。

以前、こんな話を聞いたことがあります。保育園で子どもたちが描いた親の絵が、壁に張り出されたことがあったそうです。その中に、目が三つある人の絵がありました。その絵を描いた子の親御さんは「うちの子だけちゃんと描けていない」と心配になったそうです。

しかし僕からすれば「その子だけに見えているものがある」という羨ましさがあります。

「なんだかわからないもの」をそのままにしておくことで、想像のタネが育つことがあります。そして私たちは、想像の自由さを子どもたちから学んでいます。「なんだかわからないもの」が受け入れられるかどうかは、社会が寛容かどうかに関係していると思います。そして私たちは寛容でやさしい社会を目指しています。

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青空おやつについて

➡ 開催日に受付をしてくださるかたを募集しています。ご興味ある方はご連絡ください。info@tirami-su.com 046-281-7352

青空おやつ#9 9月21日の気づき

こんにちは、ティラミスの松村です。
9月21日に第二回目の青空おやつを開催しました。


この日はタウンニュースさん、あゆチャンネルさんに取材に来ていただきました。荻野運動公園の所長さんも見学に来ていただき、みなさんから「面白い試みですね」と言っていただけました。

青空おやつは「グラフィックデザインがそのプロジェクトにどれくらい影響を及ぼせるか」ということも考えてやっています。ロゴやグラフィック素材をどのように使えばよいか、できるだけ予算をかけずにやっていける方法を、実際にやってみれば口で説明するよりわかりやすいのではないかと思ったからです。

僕は基本的に子どもたちが描くのを黙って見ています。いいねと思ったことは伝えますが、無理にほめたりしません。嘘は子どもたちには分かってしまいます。大人になったらお世辞というものが通用することがありますが、お世辞は感覚が鈍くなってしまった大人だから通用するのであって、感覚が鋭敏な子どもに通用することではないと思っています。無理にほめないとは言っても、子どもの描く線はとても気持ちいいものなので、「いい!」と言いたくなる所はたくさんあります。

僕のアプローチはこんな感じですが、保育士の資格を持っている鈴木はまた違ったものだと思います。学校には学校の、家には家の、アプローチがあると思います。世界には同じものに対しても異なるアプローチがあって、それが社会を豊かにしていくのだと思っています。


青空おやつをはじめて、「リスクはどこまで取ればいいか」ということを考えさせられました。おやつをラムネにしたのは配ったお菓子で問題が起こるリスクを考慮してということもあります。そして一人で取れるリスクというのは知れているので、リスクを社会で引き受ける土台があるのがよいなと思うようになりました。今は問題が起こると結果だけを切り取って、非難してストレスを解消するみたいな所があると思うんです。問題が起こった時に皆で原因を探って今後起こらないようにする社会に自分はしたいなと思っています。

今回、参加者が途切れなかったため、二人でこなすには忙しく、受付の人がいると良いなという話になりました。やりたいという人がいましたらご連絡ください。おやつのたねにご協力してくださる方も募集しております。

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大きな車

先日、事務所の1階にある飲食店の前に、大きな外車が停めてありました。ヒップホップのPVにでも出て来そうな立派な車。店の隣には駐車場があるのだけれど大きすぎて入りきらないのでしょうか、車は店の前に停められ、中では10人ほどの集団が楽しそうにパーティーをしているのがガラス越しに見えました。

僕が自転車にまたがりながら、その大きな車を見ていると、店の隣の駐車場から、見るからに屈強な若い男がこちらを見ているのに気がつきました。

男は黒い車のボンネットにもたれながら、スマホを片手に不機嫌そうな顔でこちらを見ています。

僕はそのまま男の横を自転車で通りすぎ、5メートルほど進んで振り返って見ると、男は視線をスマホに戻し、つまらなそうにいじっていました。

おそらく、あの男は、店の前に停めてある大きな車を見張るためだけにいたのだと思います。

店の中で楽しんでいる人たちは、一人だけ外でつまらなそうにしている人がいるのに、それを良しとしているのでしょうか。

立派な車も、乗る人に心がなければ、ただの鉄の塊になってしまいます。

「こころのせかいめいし」のワークショップでは、名刺制作を通して物に心が入る体験をしていただきます。こころを置いてきぼりにしてはいけないのです。

ワークショップ:こころの

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チャレンジする

先日、若いイラストレーターさんが「イラストを見て欲しい」と来てくれました。

色々な話をした後、「このような時期に来てしまってよかったのでしょうか」と尋ねられました。

僕は「来てくれてすごくうれしい」と伝えました。

コロナウイルスのせいで行動に制限が必要になってしまいました。

未知と遭遇した時、何が正解かは誰にも分かりません。しかしそんな時でも自分で考え、責任を持って行動できる人は勇気があると思います。

正解が出るまで待っていて、答えを見てから「ほれ見たことか」と後出しするのは簡単です。だから簡単ではない道を選んで行動している人にはとても勇気付けられます。

僕はデザインを出すときは毎回、何かチャレンジをします。チャレンジって失敗ばかりだし、怖いけれど、しないとどんどん自分が死んでいくのがわかります。

藻掻いて、たまにしか報われないけれど、そのたまにが忘れられなくて、またチャレンジの繰り返し。

まあ、でも、そりゃ、たのしいですね。