大切なことはゲームが教えてくれます。
「ゲームばかりやっているとバカになるよ」という人がいたらそれは間違っています。
小学生の頃、シューティングゲームをやっている時、ステージが進んでいくと敵の動きは早くなり、数も増えて、撃ってくる弾も地獄級、手も足も出ずにゲームオーバー。何度やってもクリアできず、やけになってコントローラーを投げると、たまたまコントローラーのポーズボタンでゲームが停止されました。
その時ふと、ポーズボタンを連打しながらやれば動きもゆっくりになりクリアできるのではないかと思いつきました。
実際にポーズボタンを連打してプレイした結果、敵の動きを余裕もって見られるようになり、見事クリアすることができました。
そしてこの経験は後に自分にとって重要なものとなりました。
「普通にやってできないことでも余裕を持ってやればできるようになる」という事が分かったのです。
仕事で自分には絶対到達できないようなものがあったとします、「これできますか?」と言われても「絶対無理です」というようなやつです。
しかしゲームで学んだことを活かせば、一見無理そうなものでも時間をかければできるということになります。
そして一度じっくりとやったものは次からはもっと手際よくできるようになります。一度ポーズボタン連打でクリアするともうそれを使わなくても次からはクリアできるように。
余裕をもってデザインできれば、それは依頼者の利益にもつながる。そう思えるようになってからデザインにかける時間を大切にするようになりました。
デザインには関わる人すべての思いが乗ります。「急がせてしまって申し訳ない」という依頼者がいれば、その気持ちもデザインに内包されます。なので依頼者に急がさせないようにするのもデザイナーの大事な役割だと思います。
また、「あと1日しか時間がない」というような時でも「土下座すれば一週間はのびるだろう」と思えば、実質8日ほど気持ちの余裕が生まれます。
これを拡大解釈していくと「永遠の命があると思えば、一年や二年どうってことないですよね」とい言うことになると思うのですが、まだまだこの境地に到達するのは難しそうです。
でももし、このように言ったら「ああー、そうっすねー」とか言う人と一緒に仕事をしてみたいです。自分が依頼する側だったら絶対そんな返事はしませんが、、。
最後に「ポーズボタンは裏技か?」というと、裏技として雑誌で(ファミマガかファミ通か記憶が定かではない)認定されていたのです。自分は「こんなものは裏技じゃないだろう、、」と応募することすらしなかったのにどこかの誰かが裏技として投稿し報酬を得ていたのです。これもまた教訓として活かしたいと思います。
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