「ワークショップ」カテゴリーアーカイブ

人生は海老フライで決まらない

「じゃあ、つまんないね。」

その言葉を聞いたとき、私は少し驚きました。海老を食べられないだけで、そんな風に決めつけられるなんて。

「すごく楽しいですよ。」

そう答えると、相手は少し戸惑ったような表情を浮かべ、こう尋ねました。

「だって、海老フライも食べられないんでしょ? 」

その質問に、一瞬どう返せばいいか迷いました。たぶん、相手にとっては、美味しいものを食べることが人生の楽しみそのものなのだと思います。好きな料理を味わえないと、日常が台無しになってしまうと感じるのかもしれません。

でも、私の人生は、たった一つの出来事で決まるものではありません。映画がたくさんのシーンでできているように、私の日々もさまざまな瞬間が重なってできています。もし、相手が一部の出来事だけで全体を判断するなら、それは本の表紙だけで結末を決めるようなものです。

実は私には、秘めていた感情がありました。目の前の相手が、ほんの一部分だけを見て「つまらない」と決めつけるその態度には、その人自身の視野の狭さがにじんでいるように感じたのです。もちろん、その気持ちは直接は伝えませんでしたが、どこかで伝わっていたのかもしれません。

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世界はゆっくり変わってゆく

私が小学生だった頃、給食の好き嫌いは認められていませんでした。苦手なものが出ると、時間内に食べ終わらなければなりません。もし食べられなかったら、みんなが休み時間に遊んでいる間も、ずっと食べ続けさせられました。

無理やり食べさせられたせいで、私は吐いてしまったことがあります。そして、その吐いたものを自分で片付けさせられました。泣きながら雑巾で拭いたことを、今でもはっきり覚えています。

今なら「虐待だ」と言う人もいるかもしれません。でも、当時の私は「好き嫌いをする自分が悪い」と思っていました。

時が経ち、今では無理に給食を食べさせることはないと知りました。そのとき初めて、「ああ、よかった。やっぱりあれはおかしかったんだ」と思えたのです。

大人だからといって、みんながそうしているからといって、それが正しいとは限りません。でも、大人が力を使って要求すれば、子どもは従うしかないのです。

だからこそ、「おかしい」と思う気持ちを大切にしてほしい。たとえ周りに賛同してくれる人が一人もいなくても、自分を信じることをやめないでほしい。

もし、「普通」や「あたり前」という言葉をまとって押しつけてくる人がいても、気にする必要はありません。そういう人たちは、普通に縛られなければ何もできない、弱い人なのです。

あなたがのみ込まれないことで、どこかで救われる人がいる。
それを、どうか忘れないでください。

ワークショップ:こころの

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好きなことをする

デザイナーとして働いていると、「毎日好きなことができて楽しそう」と言われます。

でも実際は、自由に好きなことばかりしているわけではありません。

「好きなことをしていていいですね」や「自由でいいですね」という言葉の裏側には、「私は好きなことができていない」「私には自由がない」という無意識のメッセージが隠れているのではないでしょうか。

「自由になりたい」「好きなことをしたい」と思っても、行動につなげられない人は、、生活の安定を優先するあまり、挑戦することへの不安が大きくなっているかもしれません。

しかし、自由や好きなことは、必ずしも大きな変化を必要としません。「こころのせかい めいし」ワークショップは、自分の良さを見つける場所です。まだ気づいていない自分の良いところがたくさんあり、自由へのきっかけになるはずです。

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忘れてしまう

SNSでフォロワーをお金で買う投稿を見かけた時に、強烈な嫌悪感がこみ上げてきた。しかし、ふと昔の自分を思い出す。「プレゼントに応募するにはフォローしてください」と謳ったキャンペーンを、自分も行っていたのだ。

人は過去を、都合よく忘れ去ろうとする生き物だ。どれだけ巧妙に隠し通したつもりでも、他人を欺けたとしても、自分の心は決してごまかせない。結局、嫌悪感は他者ではなく、自分自身に向けられていたものだった。

私たちは、時に自分の行動を正当化するために過去を忘れようとする。しかし、忘却の代償は大きい。過去に目を背ければ背けるほど、その影は私たちの中で大きくなり、知らぬ間に今の自分を苦しめる。

10年前、あのキャンペーンを行った時、私はその行為に疑問を抱かなかった。むしろ、効率的なマーケティングだと思っていた。だが、今こうして自分が感じる嫌悪感は、当時の私が気づけなかったものを浮き彫りにする。それは、自分の成長の証でもある。

結局、過去を否定することはできないが、そこから学ぶことはできる。過去の私の行動が、今の私に良心を呼び起こし、新しい価値観を与えている。自分の過ちに気づいたとき、私たちはその瞬間から変わり始める。

そして、その気づきこそが、次の一歩を踏み出す力になるのだろう。過去に後ろめたさを抱えていても、その経験を持って、より誠実な選択をしていくこと。それが、未来への贈り物になるのかもしれない。

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大きな車

先日、事務所の1階にある飲食店の前に、大きな外車が停めてありました。ヒップホップのPVにでも出て来そうな立派な車。店の隣には駐車場があるのだけれど大きすぎて入りきらないのでしょうか、車は店の前に停められ、中では10人ほどの集団が楽しそうにパーティーをしているのがガラス越しに見えました。

僕が自転車にまたがりながら、その大きな車を見ていると、店の隣の駐車場から、見るからに屈強な若い男がこちらを見ているのに気がつきました。

男は黒い車のボンネットにもたれながら、スマホを片手に不機嫌そうな顔でこちらを見ています。

僕はそのまま男の横を自転車で通りすぎ、5メートルほど進んで振り返って見ると、男は視線をスマホに戻し、つまらなそうにいじっていました。

おそらく、あの男は、店の前に停めてある大きな車を見張るためだけにいたのだと思います。

店の中で楽しんでいる人たちは、一人だけ外でつまらなそうにしている人がいるのに、それを良しとしているのでしょうか。

立派な車も、乗る人に心がなければ、ただの鉄の塊になってしまいます。

「こころのせかいめいし」のワークショップでは、名刺制作を通して物に心が入る体験をしていただきます。こころを置いてきぼりにしてはいけないのです。

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じぶんとくらべる

すごい才能を前にすると「まるで自分などいても意味がないのではないか」と思ってしまうことがあります。

人と比べなければ世界の広さを知ることはできませんが、それでいつも落ちこんでいては生活に支障が出てしまいます。

そんな時は、人と比べるのではなくて、自分と比べてみます。昨日の自分と比べて今日の自分が少しでもマシになっていれば、自分をほめてあげれるのです。

ワークショップでは名刺をつくる過程で、自分で自分をほめるコツなども体験していただきます。

あなたのご参加お待ちしております。

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仕事ってなんだろう

僕は「仕事ってなんだろう」と考えたときに「人の役にたつ」ことだと思っています。仕事をお金になるか、ならないかを基準に考えると、仕事がとてもつまらなくなってしまうからです。

ワークショップをしていると、これからやりたいことや、今やっていることが「お金にならないので仕事と呼べるようなものではないのですが」と言う方がいらっしゃいます。しかし、お金にならなくても仕事と呼べるものはたくさんあると思います。

今自分のやっていることが「お金になるか」と考えるよりも「誰かの役に立つか」と考えた方がきっと長続きします。定年後に仕事がなくなり、社会と接点を失った年配の方を見て、仕事の定義を見直したいと思うようになりました。

ワークショップでは名刺を作りながら、あなた自身を紐解き、ひかりを見つけ、背中を押したいと思います。

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ワークショップの受付を再開しました。

緊急事態宣言の解除により、ワークショップの受付を再開いたしました。再開に際し、変更点があります。

ワークショップ共通の変更点

体調不良によるキャンセルを受付いたします。少しでも体調に不調を感じた場合は遠慮なくお知らせ下さい。その際のキャンセル料金はいただきません。また、消毒、換気、マスクによる対策をさせていただきます。お互いにリラックスしてできるよう臨機応変に対応させていただきたいと思います。心配なことがありましたら遠慮なさらずにお問い合わせ下さい。

めいしの変更点

2名様受講はしばらく休止致します。ただし、親子の場合は受講していただけます、親子割引きも継続いたします。

選べる紙の種類が増えました。名刺の印刷枚数を調整することによって、紙が4種類から選べるようになりました。できあがりの名刺枚数は標準紙は50枚、高級紙は20枚となります。

えほんの変更点

マンツーマンでの受講になりましたが、親子、きょうだいは大丈夫です。

ティラミスのワークショップは自分を見つめるのにとても良い機会になると思います、どうぞお気軽にご参加ください。ワークショップ詳細は下記URLから
http://tirami-su.com/workshop

自分を大切にするために

デザインは独学だったので、仕事をはじめた頃、

「役に立っていれば、使い捨てでもなんでもいい」

そう思って仕事をしていました。

自分の足りない技術を身を削って補うことしか、やり方を知らなかったのだと思います。

今思えば、自分を使い捨てるようなやり方は間違っていたと思います。

本当につらいのは、人から捨てられてしまうことではなく、自分が自分を捨ててしまうことです。

「もっとあの時、自分を大切にしてあげればよかった」と思うことがあります。

そういう想いがあって、ワークショップ:こころのせかい めいしをはじめました。

ワークショップ:こころの

自分を大切にするためのワークショップ。

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自分を助けてくれる人

自分を助けてくれる人は誰でしょうか?

日頃の行ないが良ければ困った時、誰かが手を差し伸べてくれるかもしれません。

しかし見上げても光の見えない、深い井戸に落ちてしまった時、誰かの手が届くことはありません。

深く傷ついてしまった時、自分を助けてあげられるのは自分しかいないと思います。

自分を助けるために、ごまかさずに自分を知っておくことはとても大切なことだと思っています。

こころのせかい めいしは名刺をつくることによって、自分を知るためのワークショップです。

ワークショップ:こころの

こころのワークショップ。

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