こんにちは。
パクリ騒動がおこるたびに「パクリってなんだろうな?」と考えたりします。
これは坂本龍一さんの名盤「B-2 Unit」のジャケットです。ジャケットデザインは井上嗣也さん。
これはEl Lissitzkyの「Pro dva kvadrata」という作品です。
次は小沢健二さんのラブリー。イントロを聞いてみてください。
次にBetty WrightのClean Up Woman。イントロを聞いてみてください。
さらにSAM and DAVEのSoul Man。イントロを聞いてみてください。
水木しげる先生の妖怪たちにも元ネタはたくさんあります。あら、鬼太郎が、、。先生の元ネタはこちらのサイトにまとめられています。【水木しげる絵の元ネタ】
パクリと言われていつも考えるのはものまねの存在、ものまねをしている人を「あれは本人のパクリだ」と言う人はいません。しかし声質をパクっていると言われたらどうなるのでしょうか。
いとうせいこうさんが何かで、和歌の技法に本歌取というのがあって「日本では伝統的に著作権を捨ててお互いにいいとこ取りをし合うということをやってきた、若い人は著作権が当たり前だと思ってはいけない。」とおっしゃってました。
「著作権がないと発明する人たちのやる気がなくなってしまう」という意見もあります。一方で食事のレシピやファッション、フォントなどは法律で縛られずに発展してきました。著作権とパクリも近い所をうろうろしている気がします。
また、敬意のない模倣がパクリと言われている気がしますが、敬意とはいったい何なのかと考えるとよく分からなくなってきます。
もしスタートレックのような時代がきて、お金に困らない生活を皆ができるとしたら、著作権やパクリのあり方は、また違ってくるのではないかと思います。
改訂版 著作権とは何か 文化と創造のゆくえ (集英社新書)
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