「日誌」カテゴリーアーカイブ

ヴィジュアル化するということ

8月がはじまりました、暑い中いかがおすごしでしょうか?

コーヒーカップに「甘い」と書いてあったら、私たちはそのコーヒーを甘いものとして扱います。

それはつまりグラフィックが味覚にまで影響を与えることができるということです。

そして素晴らしいことにヴィジュアル化することによって「へいわ味の紅茶」という本来なら存在しなかったはずの物もつくれてしまうのです。

それってすごいことだと思いませんか?

Björk Digital ―音楽のVR・18日間の実験

BjörkのVR(バーチャル・リアリティ)作品が日本で見られるとのことで、最終日に行ってきました。

3作品を見ることができたのですが、中でも最後の「Not Get VR」がすごかったです。
曲が進むにつれ、子どもほどの大きさのBjorkのようなものが徐々に大きくなっていくのですが、それは明らかに映し出されたものだと分かっているのに「さわってみたい」と思ってしまうようなものでした。映し出されたデータに実態があるわけないのになぜあんなにも「触れてみたい」と思ったのか、すごく不思議な感覚を体験しました。

Björk Digital ―音楽のVR・18日間の実験
http://www.miraikan.jst.go.jp/exhibition/bjorkdigital.html

Björk Digital: ‘Notget’ VRX
http://rewind.co/portfolio/bjo%CC%88rk_digital_vrx/

金継ぎ

お蕎麦屋さんで頼んだお酒のグラスが金継ぎされていました。

直して使おうという思いやり、割れたマイナス部分に新たに加えられた美しさ、すべてがよい感じにデザインされている。

ティラミスでやりたいのってこういうことなんだよなぁ。

大事に使ってもらえるものをつくりたい、心を込めて。

LOVELY QUOTES VIA 世界のグラフィックデザイン5 パッケージ

それにつけても、と思う。「ものを包むということは、心を包むということだ」という故安藤鶴夫氏のことばは、たとえ時代がどのように変わっても、結局、かわることのないパッケージの本質を、実に見事にいい得ている、と。パッケージに付随するさまざまな要素や条件をギリギリのところまではぎ取って、なおかつ残る最後のもの、それは再三いうように「人間自身」である。そして、人間を人間たらしめているものは、心なのだ。

via 世界のグラフィックデザイン5 パッケージ 岡秀行編 1974年 講談社

LOVELY QUOTES VIA 天野祐吉対話集

よく三千円の入場料を払ったけど、あのステージなら三千円の価値はあった、なんて言うでしょう。あの考え方が、僕は、全部をダメにしている、という気がするんですね。得だ、と言われて、動かされている時代は、やっぱり貧しい時代だと思う。

via 天野祐吉対話集 さよなら広告 さよならニッポン

対談の中で糸井重里さんがおっしゃっていた言葉です。